コピーデンチャーとは
コピーデンチャーとは、現在お使いの入れ歯の形や噛み合わせなどを複製して、新しい入れ歯を製作する方法です。
「長年使ってきた入れ歯と、できるだけ同じ形のものを作りたい」「慣れている入れ歯を予備としてもう一つ持っておきたい」といったご希望に応える方法の一つです。
現在お使いの入れ歯をデジタルスキャンし、3Dプリンターを利用して製作します。ただし、お口の状態や入れ歯の摩耗、使用する材料などが異なるため、完全に同一の入れ歯になるわけではありません。診察と試適を行い、必要に応じて調整しながら完成させます。
コピーデンチャーは健康保険適用外です
新しくお口の型を採り、健康保険で認められた工程と材料を使って入れ歯を製作する場合は、一定の条件のもとで健康保険が適用されます。
一方、現在お使いの入れ歯を複製するコピーデンチャーは、健康保険の対象にはなりません。手作業で複製する場合も、デジタルスキャンと3Dプリンターを使用する場合も、自費診療となります。
治療の流れと期間
診察と適応の確認
問診と診察を行い、現在お使いの入れ歯とお口の状態を確認します。入れ歯の形や材質、破損の有無などを調べ、製作が可能か判断します。
デジタルスキャン
現在お使いの入れ歯をデジタルスキャンし、その形をデータとして取り込みます。
試適
読み取ったデータや設計を確認するため、試適用の仮歯をお口に合わせます。形・噛み合わせ・装着感を確認し、必要な修正を行います。
完成した入れ歯の装着
完成した新しい入れ歯を装着し、お口の中で噛み合わせや安定性などを確認します。
使用後の確認と調整
実際にお使いいただいた後、痛みや違和感、噛み合わせなどを確認して調整します。
標準的には初診を含めて5回程度の通院が必要です。完成までの目安は、デジタルスキャンから約2週間です。お口や入れ歯の状態、修正内容によって通院回数や期間が増える場合があります。
費用
※診察や調整などに別途費用が発生する場合は、その内容を事前にご説明します。
コピーデンチャーのメリット
- 慣れ親しんだ入れ歯の形を引き継ぎやすい
- 新しい入れ歯に替えた際の違和感を抑えられる場合がある
- 紛失・破損に備えて予備を用意できる
- 入れ歯の形をデジタルデータとして保存できる
- 現在の入れ歯の良い部分を生かし、必要な箇所を調整できる
現在の入れ歯に不具合がある場合、そのまま複製すると問題点も引き継ぐ可能性があります。当院では単に形をコピーするだけではなく、診察と試適を通して必要な調整を行います。
知っておいていただきたいこと
色調の再現には限界があります
現在の入れ歯に近い色を選べますが、従来の方法と比較すると、歯や歯ぐきの色調が単調に見えることがあります。色を完全に再現できるわけではありません。
金属の補強線を入れられません
現時点の製作方法では内部に金属の補強線などを入れられません。現在の入れ歯が金属で補強されている場合、それと比較して強度が低くなる可能性があります。
部分入れ歯には対応できない場合があります
当院で対応した例もありますが、残っている歯の状態や入れ歯の構造によって適応条件があり、設計上の制約や一定の妥協が必要になる場合があります。
「コピーデンチャー」と「3DFD」の違い
コピーデンチャーと、3Dプリンターを使った保険診療の入れ歯「3DFD(3次元プリント有床義歯)」は、同じものではありません。
※3DFDは、2026年度診療報酬改定で「3次元プリント有床義歯」として新たに評価されました。
まずは、今お使いの入れ歯をお持ちください
